スマートシルバーライフ
世界の長寿国ランキングで常に上位にランクインしている日本。現在、日本で高齢者のみで暮らす世帯は、子どもと同居する世帯の半分以上にのぼります。この背景には、高齢者のライフスタイルが変化しているという理由もあるようです。高齢の親が本当に望む暮らしを知り、双方にとって安心・快適な日々を過ごせるよう、ちょっとしたヒントをご紹介します!
親に「まだまだ元気だから大丈夫!」と言われても、心配してしまう子ども心。今は健康でも、ある日突然病気で倒れたらどうしよう…気丈なふりをしているだけで、実は不安を抱えているのでは?など、なかなか安心できないですよね。
こうした心配ゆえに、親との同居を考える方も少なくないと思います。でも、田舎に帰ったら、今までのキャリアを捨てることになってしまう、親に引っ越してきてもらうとしても、パートナーが同居に賛成してくれない…などといった厳しい現実を前に、多くの方が同居へ踏み切れないようです。
近年、元気なシルバー世代の間で、「一人暮らし」「夫婦二人暮らし」の生活を楽しむ方が増えているそうです。具体的には、自宅で誰にも気を遣わず・遣われず「自分らしい時間割」で暮らしたり、趣味やお稽古ごとに興じたり、町内会のイベントなどに赴いたり、といったライフスタイルで自由を満喫しているとのこと。
内閣府における「平成26年度一人暮らし高齢者に関する意識調査結果」においても、「今後誰かと一緒に暮らしたいと考えているか」という問いに対し、「今のまま一人暮らしでよい」という回答が76.3%を占めており、「元気なうちは子どもに頼らず自分らしく暮らしたい」という意外な結果となっています。
「要介護にならないよう、自立した生活を送りたい」といった前向きな考えのもと、自分の子どもの世話になるのではなく、高齢者向けシェアハウスを選ぶ方もいるようです。シルバーライフは、時代とともにずいぶん変化しているんですね。
自分の親が前向きな理由で一人暮らしを選んでいるとしても、やはり「もしも」の時が心配。そんな子ども心と、子どもに迷惑をかけたくないという親心をつなぐ、ほどよい距離感の「見守りアイテム」を活用してみませんか?
数ある見守りアイテムの中でも、ネットワークカメラが便利。家庭内事故が起きやすいと言われている居室などに設置しておけば、たとえ遠方に住んでいても気になる時にオンタイムで映像が確認できます。「常に監視されているのは嫌」というタイプの親なら、インテリジェントホームの『IPカメラ』のように、他デバイスと連動させることができるものがおすすめです。
たとえば、『ドア・窓センサー』と連動させる場合。玄関やトイレのドアに設置し、「ずっと在宅なのに、トイレのドアが長時間動いていない」といった時だけ『IPカメラ』が稼動するように設定すれば、いつもと違う時だけカメラを通して状況確認ができます。これなら、常に監視されているような窮屈さを与えず、早い段階で親の異変に対処することが可能です。もちろん、センサーのみの場合でもメールで状況を知ることができます。カメラがあること自体不快に感じる方もいるので、親の要望に合わせて検討しましょう。
シルバーライフが多様化する中、まず「自分の親が本当に望んでいる暮らし」を知ることからはじめてみませんか? 必要なモノや事は、人それぞれで違います。じっくりと向き合うことで、これまで知らなかった意外な点に気づく機会となるかも。双方にとって安心・快適な「見守り」のカタチを相談し、実現できたら素敵ですね。
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